マイクロバスのシートベルトは必須?マイクロバスを運転する際の注意点や予約までの流れ

企業の送迎や地域のイベント、学校の遠足など、さまざまなシーンで活躍する「マイクロバス」。10人以上の乗車が可能で、普通車では対応しきれない団体の移動に非常に便利な乗り物です。

しかし、マイクロバスの運転には特別な注意点があり、特に「シートベルトの着用義務」に関しては意外と知られていないポイントもあります。本記事では、マイクロバスにおけるシートベルトの着用義務、運転時の注意点、予約までの流れを解説します。

■ マイクロバスのシートベルトは着用義務がある?

はい、マイクロバスでもシートベルトの着用は義務付けられています

道路交通法の改正により、2008年6月から「座席ベルト装着義務」がすべての座席に拡大され、マイクロバスでも運転者だけでなく、乗客全員がシートベルトを着用しなければならないことになっています。ただし、いくつかの例外もあるため注意が必要です。

● 義務の対象となる車両

  • 座席にシートベルトが装備されていること

  • 乗車定員が10人以上29人以下の「マイクロバス」区分

  • 自家用、事業用問わず対象

● 例外事項

  • 幼児(6歳未満)の場合、シートベルト着用義務は免除。ただしチャイルドシートが推奨されます。

  • 医療上の理由でシートベルト着用が困難な場合(診断書などが必要)

● 違反するとどうなる?

  • 運転手が管理責任を問われ、行政処分(違反点数1点)や反則金の対象となることも

  • 乗客自身も警察官から指導・注意を受ける可能性あり

ポイント:運転手は乗車前に「全員シートベルトを着用しているか」を確認する義務があります。

■ マイクロバスを運転する際の注意点

マイクロバスは普通車より大きく、乗客の安全を預かる立場でもあるため、運転には細心の注意が必要です。

1. 必要な運転免許

  • 中型免許(8t限定解除済)または大型免許が必要。

  • 普通免許では運転できないので注意。

2. 車体のサイズ感

  • 全長7m未満が一般的だが、幅や高さもあるため、右左折時の巻き込み確認や高さ制限のある場所への進入に注意。

3. 死角が多い

  • 後方や側面に死角が多いため、ミラー確認やバックモニターの活用が重要。

4. 乗降時の安全確保

  • 停車中でもドアの開閉時には周囲の確認が必要。

  • 乗降時に段差がある場合、乗客の転倒リスクに注意。

5. 速度管理

  • 法定速度を超えないようにするだけでなく、急ブレーキや急発進を避けることが大切。

  • 長距離移動では適切な休憩も計画的に。

■ マイクロバスを予約するまでの流れ

では、実際にマイクロバスを利用する場合の予約手順を確認しましょう。

1. 利用目的と日程を決める

  • 例:社員旅行、結婚式の送迎、部活動の遠征など

  • 目的によって車両の装備や必要なサービスが異なることも

2. 乗車人数と荷物量を把握する

  • 何人乗るかによってマイクロバスか中型・大型バスかを決定

  • 荷物が多い場合、トランクスペース付き車両を選ぶ必要がある

3. 出発地・目的地・経由地を確認

  • 走行距離・高速利用の有無によって見積もりが大きく変わる

  • 送迎場所の地形(坂道・狭い道)も考慮

4. バス会社に見積もり依頼

  • オンライン見積もり対応の会社も多い

  • 必要な情報:日時、行き先、人数、希望車種、運転手の有無 など

5. 料金・サービス内容を比較検討

  • 見積もりを複数社から取り、価格とサービス(燃料代・高速代込みかどうか、サポート体制など)を確認

6. 予約確定と事前打ち合わせ

  • 予約後はバス会社と行程や注意事項について細かく打ち合わせ

  • シートベルトの着用案内や緊急連絡先の確認も忘れずに

■ まとめ

マイクロバスは多人数の移動に非常に便利な交通手段ですが、運転には中型以上の免許が必要であり、乗客の安全管理責任も伴います。特にシートベルトの着用義務は法律で定められており、乗客全員に対して案内・確認が必要です。

予約時には、利用目的や人数、荷物量、ルートなどを事前に整理しておくとスムーズです。信頼できるバス会社を選び、安全・快適な移動を実現しましょう。

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