社員旅行、町内会の行事、スポーツチームの遠征、冠婚葬祭の送迎など、複数人での移動に便利なマイクロバスのレンタカー。公共交通機関では移動が不便な場所や、荷物が多い場面でとても重宝される乗り物です。しかし、普通車のレンタカーとは違い、借り方や注意点に少しコツが必要です。
この記事では、マイクロバスをレンタルする際の予約方法・流れ、返却時に洗車が必要かどうか、注意すべきポイントなどを詳しく解説します。初めてマイクロバスを利用する方にも分かりやすく、安心して準備ができるようにまとめました。
◆ 返却時に洗車は必要?
マイクロバスを返却する際、「洗車してから返さなければいけないのでは?」と心配になる方も多いかもしれません。
結論:通常は洗車不要。ただし、ひどい汚れは対象外
レンタカー会社では通常、軽度な汚れ(雨のしみやほこり程度)であれば、洗車不要としているケースが多いです。清掃・整備は店舗側が行うため、特に雨天時などの軽い汚れであれば心配ありません。
ただし以下のような場合は、追加清掃料が請求される可能性があります。
▽ 追加清掃料が発生する可能性のあるケース
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砂や泥が車内に大量に持ち込まれている
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食べかすや飲み物のこぼれなどでシートが汚れている
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タバコの臭いが車内に残っている(禁煙車の場合)
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車外が泥だらけ、または鳥の糞などで汚れている
心配な場合は、軽く掃除機をかけたり、フロアマットをはたく程度の清掃を行っておくと、印象も良くなります。
◆ マイクロバスのレンタカーとは?
まず、マイクロバスとは定員11人以上29人以下のバスを指します。車種としてはトヨタ「コースター」や日産「シビリアン」などが一般的で、普通のワゴン車よりも多人数を安全かつ快適に運ぶことができます。座席の並びも観光バスタイプや通勤通学向けの横並びタイプなど複数あります。
マイクロバスが向いている場面:
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結婚式・法事・葬儀の送迎
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合宿や遠征の移動
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企業の社員研修・旅行
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地域行事や学校行事
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空港・駅までの大人数送迎
◆ マイクロバスのレンタル予約の流れ
① 利用目的と日程・人数を決める
まずは利用目的・移動距離・乗車人数・荷物量を確認しましょう。これにより最適な車種や運転手の有無が変わってきます。
② レンタカー会社に問い合わせ・見積もり
マイクロバスは普通車と違い、すべての店舗に常備されているわけではありません。そのため、電話やメールで事前問い合わせを行うのが一般的です。
見積もり時に伝えるべき項目:
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利用日と時間(出発と返却)
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利用目的(送迎・観光など)
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乗車人数
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運転手付きか自家運転か
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希望の車種や装備(冷暖房、荷物スペースなど)
③ 予約確定と書類の準備
予約が取れたら、免許証の確認や契約書の記入があります。マイクロバスは中型免許や大型免許が必要な場合があるため、必ず自分が運転できる車種かどうかを確認しましょう。
免許の目安:
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10人以下 → 普通免許でOK
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11人以上 → 中型(8t限定)以上の免許が必要
④ 当日の受け取りと点検
出発前には必ずスタッフと一緒に車両の傷や備品をチェックします。返却時のトラブルを防ぐためにも、細かな確認が重要です。
◆ マイクロバス利用時の注意点
マイクロバスは普通車とは異なる点が多いため、以下のポイントに特に注意が必要です。
① 運転免許の種類に注意
先述のとおり、マイクロバスの運転には中型免許が必要なケースが多いです。2007年6月2日以降に普通免許を取得した方は特に注意が必要です。
② 高さ・幅に注意
マイクロバスは普通車より車体が大きいため、立体駐車場やトンネル、狭い道の通行には注意しましょう。高さ制限がある場所には進入しないよう、事前にルート確認をしておくのがおすすめです。
③ 駐車場の確保
マイクロバスは駐車スペースを多く必要とするため、訪問先での駐車場所も事前に調整・確認しておきましょう。
④ 長時間の運転は休憩を必ず
大人数を乗せての運転はプレッシャーも大きく、疲労もたまりやすいため、2時間ごとを目安に休憩を取り、安全第一で移動しましょう。
◆ まとめ:計画的な予約と丁寧な利用が成功のカギ!
マイクロバスのレンタカーは、大人数での移動を安全・効率的に行うための心強い味方です。ただし普通車とは違い、予約や運転、返却に関するルールや注意点が多いため、事前の計画と確認がとても大切です。
返却時の洗車については基本的に必要ありませんが、常識の範囲を超える汚れには注意しましょう。清潔に使うことは、次に使う人へのマナーでもあります。
もし「自分で運転するのは不安…」という場合は、運転手付きのプランも各レンタカー会社で用意されています。用途や運転スキルに合わせて、最適なプランを選び、安心・安全な移動を実現しましょう。