マイクロバスをレンタルして、自分たちで運転して移動したいと考える方は少なくありません。ですが、実はマイクロバスを運転できる人とできない人には明確な違いがあるのをご存じでしょうか?
「普通免許で運転できる?」「何人乗りまでOK?」といった疑問を解消し、安全・合法にバスを利用するためにも、レンタル前に知っておくべき基礎知識をしっかりと押さえておきましょう。
■ そもそも「マイクロバス」とは?
マイクロバスとは、乗車定員が11人以上29人以下の小型バスのことを指します。トヨタ「コースター」や日産「シビリアン」などが代表的な車種で、見た目は小さめの観光バスのようなスタイル。送迎や部活・サークルの遠征、冠婚葬祭の移動など、団体利用に幅広く使われています。
マイクロバスを運転できる条件とは?
マイクロバスは**「中型免許」または「大型免許」など、一定の条件を満たす運転免許が必要**になります。
ポイントは、以下の2点です。
◎ ポイント1:乗車定員と車両の「分類」
マイクロバスは、定員11人以上で**「普通乗用車」ではなく「中型・大型車」に分類される場合がほとんど**です。運転免許制度では、車両の分類と免許の種類が厳密に定められています。
車両の種類 | 定員 | 必要な免許 |
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普通自動車 | 10人以下 | 普通免許 |
マイクロバス | 11~29人 | 中型免許(8t限定解除)以上 |
大型バス | 30人以上 | 大型免許 |
※補足:定員=運転手を含む人数
◎ ポイント2:免許の種類別で運転できる車両の違い
以下は代表的な免許で運転できる車両の違いをまとめたものです。
■ 普通免許(AT含む)
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運転可能:10人以下の車(運転手含む)
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マイクロバスは運転不可
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ハイエースやジャンボタクシーなどが限界
■ 中型免許(限定解除あり)
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運転可能:定員11〜29人のマイクロバス
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車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満
中型免許を取得すれば、レンタルされている一般的なマイクロバス(コースター等)を運転できます。
■ 大型免許
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運転可能:すべてのバス(マイクロ〜観光バスまで)
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サロンバスなど大規模団体用も運転可能
免許以外で注意すべきポイント
① 実際に運転経験があるか?
たとえ中型免許を所持していても、マイクロバスの運転にはコツがいります。全長約7メートル前後、高さ3メートルほどあり、普通車と比較すると死角が多く、内輪差も大きいため、狭い道やバック駐車では難易度が高くなります。
✅「中型免許あり」=「安全に運転できる」とは限らない
運転に自信がない場合や、遠距離・都市部など不安がある場合は、無理せず**プロドライバー付き(貸切チャーター)**を選ぶ方が安全です。
② 自家用・事業用バスの違い
レンタル時に提供されるマイクロバスには、「自家用(白ナンバー)」と「事業用(緑ナンバー)」の違いがあります。
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白ナンバー(自家用):運転手が自分たちのグループ内にいる場合のみ利用可能
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緑ナンバー(事業用):運転手付きの貸切バス。プロドライバーが運転
※無免許で白ナンバーを運転するのは道路交通法違反となり、罰則・免許取消しの可能性があります。
マイクロバスをレンタルする前に確認すべきチェックリスト
チェック項目 | 内容 | 確認すべきポイント |
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免許の種類 | 中型免許 or 大型免許の所持 | 乗車定員に対応しているか |
実務経験 | マイクロバスの運転経験 | 長距離・都市部運転に不安がないか |
荷物の量 | スポーツ用具、楽器、スーツケース等 | 積載スペースが足りるか |
ルート | 山道・雪道・狭い道の有無 | 運転に適した道路か |
安全性 | ドライバーの負担・事故リスク | 無理せずプロ依頼も検討 |
プロに任せる「運転手付きマイクロバス」の選択肢
「運転に不安がある」「免許がない」という場合は、運転手付き(チャーター)のマイクロバスが安心でおすすめです。
✅ メリット
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安全・確実に目的地へ到着できる
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運転のストレスがない
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渋滞やルート変更にも柔軟に対応
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万が一の事故やトラブルも保険でカバー
特に遠征、冠婚葬祭、社員旅行など時間と安全が重視されるケースでは、費用がかかっても運転手付きの選択が正解になることが多いです。
まとめ:運転できる人・できない人の違いを理解して、安心のバス旅を
マイクロバスのレンタルは非常に便利ですが、誰でも気軽に運転できるわけではありません。
◆ マイクロバスを運転できる人
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中型免許(8t限定解除)または大型免許を持っている
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運転経験があり、実際に安全に操作できる
◆ 運転できない人
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普通免許のみの方(定員10人まで)
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免許はあっても経験がない、運転に不安がある人
無理をして運転することで、思わぬ事故やトラブルを招く可能性があります。自分自身や同乗者の安全を第一に考え、必要に応じてプロドライバー付きプランを選ぶことも大切です。
安全に楽しいバスの旅を実現するためにも、免許の条件や制限を正しく理解し、信頼できるバス会社で安心の予約を進めましょう。必要であれば、免許条件に合う車両の提案や相談も可能です。お気軽にどうぞ。