マイクロバスにのる荷物はどれくらい?荷物の載せ方のポイントも紹介

社員旅行、部活動の遠征、結婚式の送迎など、団体での移動手段として便利なマイクロバス。20人前後が一度に移動できるうえ、普通車よりもコンパクトなサイズ感で、小回りが利くのが魅力です。

しかし、移動時に気になるのが荷物の積載量
「スーツケースは載せられる?」「楽器やスポーツ用具は入る?」「座席の下に荷物は入る?」といった疑問は、実際に利用する前に確認しておきたいポイントです。

この記事では、マイクロバスにどの程度の荷物が載せられるかに加え、効率的な荷物の載せ方や注意点についても詳しく解説します。

マイクロバスとは?特徴をおさらい

まずは、マイクロバスの基本的な仕様について簡単に整理しておきましょう。

■ 一般的なマイクロバスの仕様

項目 内容
代表車種 トヨタ・コースター/日野・リエッセなど
全長 約7m
乗車定員 約21〜29人(運転手含む)
トランクルーム なし(車種によってはあり)
荷物スペース 客席の足元/補助席取り外し部分など

マイクロバスは大型バスより小型ながら、定員20名以上に対応できるバスで、主に短〜中距離の移動で利用されます。
ただし、基本的に大きなトランク(床下収納)は付いていない車種が多いため、荷物の取り扱いに工夫が必要です。

荷物はどれくらい載せられる?

■ 積載可能な荷物の目安

人数 荷物量の目安
20名 手荷物(リュック・ボストンバッグ)程度は可能
15名 中型スーツケース(機内持ち込みサイズ)も搭載可
10名以下 大型スーツケースや楽器・スポーツ用具も可能(補助席取り外しなどでスペース確保)

※上記は一般的なケースであり、車種やレイアウトによって異なります。

■ 積載量に影響する要素

  • 乗車人数:乗る人数が多いほど、座席が埋まり、荷物スペースが減少します。

  • 補助席の有無:一部車両は補助席を収納することでスペース確保が可能。

  • 後部座席のアレンジ性:後部座席を跳ね上げたり、取り外せる車種もあり。

  • 屋根ラックやトレーラー:別途オプションで積載能力を拡張できる場合も。

荷物の載せ方のポイント

① 荷物は座席の足元と空席を活用

マイクロバスには基本的にトランクがないため、荷物は以下のスペースに配置します。

  • 座席の足元

  • 空いている座席

  • 後部座席の後ろ(通路側)

  • 補助席を収納して作るスペース

ただし、足元に荷物を置きすぎると安全性が低下します。緊急時の避難経路をふさがないように、通路には絶対に置かないようにしましょう。

② 積み方には「重いもの下・軽いもの上」の基本を

荷物を積む際の基本ルール:

  • 重いものは下に置く(例:機材、スーツケース)

  • 軽いものは上に置く(例:バッグ、小物類)

  • 急ブレーキ対策で固定できる工夫をする

荷崩れや転倒による事故を防ぐためにも、バランスよく積むことが大切です。可能であれば、紐やストッパーで固定しておくと安心です。

③ 大型荷物は事前申告と工夫が必須

以下のような荷物は、事前にバス会社やドライバーに伝えておく必要があります。

荷物の種類 注意点・アドバイス
スーツケース 個数を制限するか、後部座席を使うよう工夫
スポーツ用具(ラケット、スキー板など) 長さや形状により乗せられない場合も
楽器(管楽器・打楽器) 専用ケースでの運搬&空席活用が望ましい
ベビーカー 折りたたんで通路をふさがないように配置

※荷物が多すぎる場合は、「荷物車両の手配」「バスの大型化」を検討する必要があります。

④ 屋根ラック・後部キャリアの利用

車種によっては、**ルーフキャリア(屋根の荷台)や後部ラック(トレーラー風)**を搭載しているマイクロバスもあります。これにより、スーツケース10個以上の積載も可能です。

ただし、雨天時や高速走行時にはカバーや固定方法に注意が必要です。

荷物の多い場合の代替案

マイクロバスに荷物が収まりきらない場合は、以下のような対策があります。

1. 中型バスまたは大型バスを手配

  • 荷物用トランクが付いているため、大型荷物にも対応。

  • 定員が多いが、余った座席に荷物を置ける。

2. 1台を荷物専用車両として利用

  • ハイエースやワゴン車を別途手配して荷物を運ぶ。

  • イベントや演奏会など、器材の多い用途に最適。

3. 宅配便・事前配送を活用

  • スーツケースや楽器を事前に目的地に送る。

  • 宿泊先が受け取り可能か事前確認を。

荷物積載に関する注意点

● 法令に基づく安全管理

  • 道路交通法により、通路や出入口をふさぐ荷物の積載は禁止されています。

  • 非常口が使えない状態にするのも違反です。

● 運転者への負担にも配慮

  • 荷物の積み降ろしに時間がかかると、運転手の拘束時間が長引きます。

  • 事前に「荷物の量」「積み込み時間」を共有しておくとスムーズです。

まとめ:マイクロバスの荷物は「工夫次第で対応可」

マイクロバスは手軽で便利な移動手段ですが、荷物の積載に制限があることは大きな特徴です。人数が多ければ荷物を置くスペースが限られますし、大型荷物がある場合は工夫や事前連絡が不可欠です。

以下のポイントを押さえておけば、より快適に利用できます:

  • 基本は「手荷物サイズ」が限界

  • 大型荷物は事前に申告・計画

  • 屋根ラック・後部スペースの有無を確認

  • 座席の取り外しや配置換えも選択肢

  • 必要に応じて配送や別車両の手配も検討

旅行やイベントをスムーズに進めるために、人数と荷物量のバランスを考えた車両選びと積み方の工夫が重要です。

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